×

ニュース

岩国-那覇線を計画 ANA羽田線の増便も

 全日本空輸の親会社ANAホールディングス(東京)の伊東信一郎会長は17日、岩国市役所を訪れ、岩国錦帯橋空港と那覇空港(那覇市)を結ぶ新規路線の開設と羽田線の増便を計画していることを明らかにした。米海兵隊岩国基地と共用する滑走路の発着枠拡大に必要な日米合同委員会での合意が得られれば2016年3月27日からの夏ダイヤで実施する見通しだ。

 伊東会長は、錦帯橋空港の羽田線が13日で就航3周年を迎えたのを機に市を訪問。福田良彦市長に面会し、「東京路線の増便と沖縄路線の新設を準備している」と述べた。面会後、伊東会長は「実績から東京路線の需要は大いに見込める」とし、那覇線については「1日1往復で、岩国からは午前中発の便を出したい」と話した。

 市と山口県は那覇線の開設と羽田線の増便を目指し、国などに発着枠拡大を要望している。福田市長は「大変うれしく思う。空港をさらに大きく育て、県東部だけでなく、広島県西部も含めて利用促進に努めたい」と話した。

 全日空広報部は「近日中に日米合意があることを想定し、沖縄路線の開設と東京路線の増便を夏ダイヤから実現できるよう準備を進めている」と明かした。

 錦帯橋空港は現在、羽田線が4往復する。今月13日に開港3周年を迎えた。3年連続で国の需要予測の年間35万人を達成。ことし9月に利用者数100万人を超えた。(大村隆)

(2015年12月18日朝刊掲載)

年別アーカイブ