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外相会合へ海に備え 広島県警と6管合同訓練

 来年5月の主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)に先立ち4月に広島市である外相会合に備え、広島県警と第6管区海上保安本部は17日、同市南区の宇品海岸沖で初めての海上合同訓練をした。会場候補地のホテルが三方を海に囲まれていることを踏まえ、不審船への対応を確認した。

 両機関から計70人が参加し、巡視艇と警察艇の計10隻を展開した。会場に近い海域で不審船を発見したと想定。不審船を追跡する際の隊形を維持したり、共通の周波数に合わせた無線を使って情報交換したりした。

 同区の6管本部では両機関の担当幹部たち約50人が出席し、対策連絡会議も開催。西村典明6管本部長は、パリ同時多発テロなどを受けて「テロ対策が最優先課題。(外相会合では)海上警備が重要になる」と述べた。訓練で分かった課題を検討し、引き続き連携強化することを確認した。(藤田智)

(2015年12月18日朝刊掲載)

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