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アフガン高官 広島の平和公園訪問

 不安定な情勢が続くアフガニスタンのアフマド・ジア・マスード行革担当大統領特別代表が18日、広島市中区の平和記念公園を初めて訪れた。原爆資料館で被害の実態に触れ、「世界は広島の教訓を学び、人の命を大切にすべきだ」と語った。

 ジア・マスード氏は旧ソ連やタリバン政権と戦った同国の英雄、故マスード司令官の実弟。共に戦闘に加わった経験もある。資料館では志賀賢治館長の案内で、焦土と化した市街地の模型や被爆者の遺品などを見学。記者団に「政治的な目的が破壊や殺りくの上に達成されるのは許されない」と強調した。

 その後、原爆慰霊碑に花を手向け、原爆ドームを視察。広島国際会議場で被爆証言にも耳を傾けた。

 今回は外務省の招きで13日に来日。17日に広島入りした。京都を経由し、19日に帰国するという。

(2015年12月19日朝刊掲載)

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