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アフガン地震 復興へ募金 広島の高校生 サッカー代表との交流縁

 アフガニスタン北東部で10月に起きた地震の被災地を支援しようと、広島文教女子大付属高(広島市安佐北区)と広島女学院高(中区)の生徒が、中区の八丁堀交差点で募金を呼び掛けた。両校は、9月に広島市内で研修したサッカーのアフガン女子代表チームと交流。その縁で生徒が自ら提案し、実現した。

 広島文教女子大付属高には、国連訓練調査研究所(ユニタール)広島事務所の招きで日本に来た代表チームが訪れ、茶道や弓道などの日本文化を体験した。この交流会を通して、生徒たちは、なじみの薄かった同国へ関心を深めた。

 地震はマグニチュード7・5で、多数の家屋が倒壊し、犠牲者は隣国パキスタンを含む数百人に上った。交流会で選手たちを案内した生徒会副会長で2年の村上瑞季さん(17)らが被害の大きさを知り、募金を提案。同様に、代表チームと交流した広島女学院高にも協力を呼び掛けた。

 街頭募金では、2校の21人がアフガン国旗を手に「被災地が復興できるようご協力ください」と訴えた。村上さんは「自分たちが行動することでアフガンの現状を多くの人に知ってもらいたい」と話していた。通り掛かった短大1年梶田凜さん(18)=西区=は「地震があったと初めて知った。少しでも現地の人の力になれば」と応じていた。

 1時間半の呼び掛けで集まった6万3010円は、ユニタールを通じて被災地の復興に役立ててもらう。(山本祐司)

(2015年12月21日朝刊掲載)

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