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被爆者102人 ピースボートで世界へ出航  20ヵ国で証言

■記者 道面雅量

 海外在住者を含む被爆者102人と一般客約600人を乗せて地球一周の船旅をする大型客船が7日、横浜港から出航した。12月18日の帰港まで、被爆者は船上や20カ国22カ所の寄港地で体験を証言し、核兵器廃絶へ連帯を呼び掛ける。

 出港前に記者会見があり、主催者の非政府組織(NGO)「ピースボート」(東京)の川崎哲(あきら)共同代表が「被爆者の声は今こそ世界に必要とされている」と強調。広島で被爆し、原爆症認定集団訴訟の原告でもある大森克剛(かつよし)さん(77)=東京都=は「核廃絶のためにもう一歩踏み出そうと決めた」と乗船の思いを述べた。

 寄港地で政府要人も含む現地の人々と交流する。

(2008年9月8日朝刊掲載)

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