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平和への祈り 新曲に結実 音楽家の橋本さん 演奏会で初披露 広島市中区

 音楽家でオルゴール作曲家の橋本勇夫さん(広島市西区)が、平和な世界を願って作った曲「世界祈りの日」が24日、広島市中区の市役所市民ロビーで開かれたコンサートで披露された。

 橋本さんは昨年秋ごろから、被爆70年の節目のことし、広島から世界に向けて平和のメッセージを音楽に乗せて発信したいと考えていた。

 昨年末、平和記念公園を日課の散歩中「原爆ドームが影を落とす元安川を見てメロディーと詞が浮かび、自宅に戻って一気に書き上げた」という。

 8月に予定していたコンサートが台風で中止になったため、曲が市民に披露されるのはこの日が初。集まった約140人を前に、幟町小(中区)合唱部の2~6年の児童31人が澄んだ歌声で披露した。

 制作したオルゴールも披露した橋本さんは「次世代を担う世界の子どもたちに歌い継いでもらえれば」と話していた。(山本浩司)

(2015年12月25日朝刊掲載)

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