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台湾の医師 放影研訪問 HICARE研修

 救急医療に携わる台湾の医師たち5人が11日、広島市南区の放射線影響研究所(放影研)を訪問した。

 5人は台南市の大学病院に勤める医師2人と看護師3人。10、11の両日、県などでつくる放射線被曝(ひばく)者医療国際協力推進協議会(HICARE)の研修で広島大病院と放影研を訪れた。

 放射線が人体に与える影響を研究する放影研では、12万人が対象の「寿命調査」や被爆者の子どもの調査について職員から説明を受けた。5人は「長期的な研究が必要」と熱心にメモを取っていた。

 施欣怡医師(36)は「原爆の被害を広島で知り、平和な世界を望む気持ちを強めている。福島第1原発事故を受けた被爆地の対応も聞き、参考になった」と話していた。

 5人は岡山大の招きで来日中。災害緊急医療を学ぶため岩手県陸前高田市なども訪れ、17日に帰国する。(金崎由美)

(2012年1月12日朝刊掲載)

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