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東海村(茨城)と協定で合意 松江市 原発事故時に協力

 松江市の松浦正敬市長は13日、茨城県東海村の村上達也村長と市役所で会談し、災害時の相互援助協定を結ぶことで合意した。それぞれ中国電力島根原子力発電所と日本原子力発電東海第2原発が立地しており、原発事故などを想定し、職員の派遣や支援物資の提供などを盛り込む方針でいる。

 会談では、村上村長が「大規模災害の場合、同様に被災した近隣市町村からの支援は難しくなる。遠く離れ、同じく原発を抱える松江市と協力したい」と提案。松浦市長は「長期にわたる支援も必要となる。同じ課題を抱える立地自治体同士で協力したい」と応じた。両自治体は4月以降、早期の締結を目指す。

 東日本大震災で、松江市は国からの要請を受け、昨年5月からことし1月にかけて、職員延べ20人を東海村に派遣。道路や公共施設復旧の支援に当たった。村上村長はこの日、お礼と報告のため松江市役所を訪れた。(明知隼二)

(2012年1月14日朝刊掲載)

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