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ドーム耐震工事 本格化 広島市、足場を設置

 世界遺産の原爆ドーム(広島市中区)で、市による初の耐震補強工事が5日、本格化した。作業のための足場が組まれ、2月上旬から3月末までは一部がシートで覆われる。

 震度6弱で崩壊の危険性がある3階部分の南北3カ所のれんが壁に、内側から鋼材(1・6~7・4メートル)を当てる。この日は、市の委託業者の作業員が南側の1カ所に向け、高さ約10メートルの足場を壁の内外に設けていった。

 市は昨年12月14日に耐震補強に着手。資材の搬入などを進めていた。公園整備課は「ドームの外観を損なわない必要最小限の対策。訪れる人に迷惑を掛けるが、理解してほしい」としている。(和多正憲)

(2016年1月6日朝刊掲載)

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