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青河(三次)の戦後70年 冊子に 住民有志ら年表形式 分校が独立/ブルーリバー設立

 岡山県三次市青河町の住民有志でつくる「青河ふるさと探訪の会」と、青河自治振興会が、町内や国内外の出来事を年表形式でまとめた冊子を作った。戦後70年の節目を機に、町の歴史を振り返ろうと企画した。(野平慧一)

 A4判、31ページで、タイトルは「青河町戦後70年」。広島への原爆投下や、被爆者が芸備線で三次市内へ運ばれたことから始まる。2015年の県道青河江田川之内線バイパスの開通まで、町内の約300項目を中心に計約600の事柄を箇条書きにした。

 特に大きな出来事は、赤字で記した。「38豪雪」に見舞われた1963年、酒河小旧青河分校が青河小として独立し開校。「町民の長年の悲願だった」と注釈を添えた。近年では、90年の第1回青河ふるさと祭りの開催や、02年に住民有志で出資した会社ブルーリバーの設立など町おこしにまつわる項目が目立つ。

 会は昨春、冊子作りに着手。同自治振興会の広報誌や町民への聞き取りを基にまとめた。各ページに空白の欄を設けて「自分史・家族史」が書き込めるようにした。

 町内を走る東京五輪の聖火ランナーや、旧青河分校での運動会の様子を捉えた写真7枚も載せた。米丸嘉一会長(79)は「町と自分自身との関わり方を考えるきっかけにしてもらえたら」と話す。

 冊子は200部作製した。今月中旬から町内全約150戸に配る。希望者に送料込み1部500円で送る。同自治振興会Tel0824(67)3701。

(2016年1月7日朝刊掲載)

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