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再発防ぐ手だてを 米中韓と連携が鍵 広島地盤 国会議員の声 北朝鮮「水爆実験」

 北朝鮮が水爆実験の実施を発表した6日、核や被爆者問題に取り組む被爆地広島を地盤とする与野党国会議員は、強い憤りの声を上げた。日本政府に対し、関係各国との連携を強化して対応するよう求めた。

 「暴挙だ。被爆者にとってもあってはならないことだ」。自民党の「被爆者救済を進める議員連盟」代表世話人の寺田稔氏(広島5区)は非難した。「まずは正確な情報を集める必要がある。対話と圧力の方針の下、再発を防ぐ手だてを講じなければならない」と述べ、新たな国連安保理決議が必要との認識を示した。

 公明党核廃絶推進委員会顧問の斉藤鉄夫幹事長代行(比例中国)は「原爆より難しい水爆実験に成功したのなら、技術水準の高さに驚かざるを得ない。国際社会と連携した対応が不可欠で、特に米中韓との連携が鍵になる」と指摘した。

 民主党の「核兵器のない世界を目指す議連」に所属する森本真治氏(参院広島)は「わが国の安全保障上、見過ごせない脅威。国際社会と連携して暴挙を食い止めなければ」と強調。共産党の大平喜信氏(比例中国)は「安倍政権は米国だけでなく国際社会と一致協力し、北朝鮮に核兵器を放棄させるための政治的、外交的努力を強めるべきだ」と注文した。(城戸収、清水大慈、藤村潤平)

(2016年1月7日朝刊掲載)

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