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入館者1万人超える 人権平和資料館 戦後70年で注目 福山市

 福山市人権平和資料館(丸之内)の本年度の入館者数が12月で1万人を超え、2001年度以降で最多ペースとなっている。同館は「戦後70年の節目に戦争や平和への関心が高まった」とみている。

 同館は1994年8月オープン。2階建て延べ約760平方メートルの館内に空襲や戦時下の暮らしなどに関するパネル、遺品など約400点を常設展示し、企画展も年5回程度開いている。

 本年度の入館者は12月末時点で1万153人と前年度同期(8470人)の約2割増。特に8~12月は、福山空襲の予告ビラ、記憶遺産に登録された山本作兵衛炭坑記録画の複製パネルなどの企画展もあり、前年度同期比約4割増の6560人が入った。

 県外の小中学校も前年度の倍の6校が訪れた。田中淳雄副館長は「戦争の実相を伝え、平和について考えてもらえる企画に今後も取り組む」としている。(小林可奈)

(2016年1月8日朝刊掲載)

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