×

ニュース

北朝鮮核実験に抗議文 尾道・三原市

 北朝鮮が6日に水爆実験を実施したと発表したことを受け、尾道市と三原市は7日、それぞれ、金正恩(キム・ジョンウン)第1書記宛ての抗議文を同国へ郵送したと発表した。

 抗議文はいずれも6日付。尾道市の平谷祐宏市長は「核の廃絶を求める人々の願いを無視した暴挙」とし「今後一切の核実験を中止し、核廃絶に取り組むように強く要請する」と求めた。米ニューヨークの北朝鮮国連代表部にも送った。

 三原市の天満祥典市長は「4度目の核実験を強行したことに対し強く憤りを覚える」とした上で「核兵器のない世界を求める国際社会の願いを誠実に受け止め、今後核実験を行わないことを強く申し入れる」としている。(村島健輔、中島大)

三次・庄原市長「暴挙 許せぬ」

 三次市の増田和俊市長と庄原市の木山耕三市長は7日、6日の北朝鮮の核実験実施の発表を受けて、金正恩(キム・ジョンウン)第1書記宛ての抗議文をそれぞれ国際郵便で送った。

 増田市長は抗議文で「水爆実験の強行という知らせに、強い悲しみと憤りを覚える。ヒロシマの思いを踏みにじる暴挙であり、到底許しがたい」と強調。全ての核兵器の保有と核実験の実施に断固反対している。

 木山市長は「貴国が水爆実験を強行したことは、平和を希求する庄原市民の願いを踏みにじる暴挙で、断じて容認できない」と指摘。一切の核開発の放棄や、核拡散防止条約(NPT)体制への復帰を強く求めている。

 また、同市三良坂町の市民団体「三良坂平和を願う会」も7日、市と同様の抗議文を金第1書記宛てに送った。今後の核実験を中止し、核軍縮と核廃絶に向けて積極的に取り組むよう強く要請している。(野平慧一、伊東雅之)

(2016年1月8日朝刊掲載)

年別アーカイブ