仏大使が広島視察 「外相 平和公園訪れる」
16年1月14日
主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)に関連して広島市で4月10、11両日にある外相会合を前に、核兵器保有国フランスのティエリー・ダナ駐日大使(59)が13日、市や廿日市市へ視察に訪れた。日本を除く参加6カ国では初めて。ファビウス外相の平和記念公園(中区)訪問を明言した。
広島市役所では松井一実市長が応対。「外相に被爆の実態を見てもらい、核兵器をなくすための決意を固めてほしい」と期待した。ダナ大使は北朝鮮の核実験に触れて「日本などと緊密に協力して対応する必要がある。重要なシンボルである広島での会合に参加できるのを外相は楽しみにしている」と述べた。
面会後、ダナ大使は記者団の取材に、会合時のファビウス外相の日程に関し「平和記念公園で犠牲者を追悼し、原爆資料館を訪れる」と言及した。一方、市が要望している伊勢志摩サミットに合わせたオランド大統領の広島訪問は「サミットのプログラムや他国の情報が分からず、まだ言えない」と話した。
この日、ダナ大使は県庁で湯崎英彦知事とも意見交換。湯崎知事は「広島で何が起きたかを知ってほしい。瀬戸内の景観や食の魅力にも触れてもらえれば」と外相の訪問に期待を寄せた。廿日市市の宮島も視察した。14日は原爆慰霊碑に献花し、原爆資料館を見学する。
市によると、各国大使館の合同視察も検討されているという。(水川恭輔、松本恭治)
(2016年1月14日朝刊掲載)
広島市役所では松井一実市長が応対。「外相に被爆の実態を見てもらい、核兵器をなくすための決意を固めてほしい」と期待した。ダナ大使は北朝鮮の核実験に触れて「日本などと緊密に協力して対応する必要がある。重要なシンボルである広島での会合に参加できるのを外相は楽しみにしている」と述べた。
面会後、ダナ大使は記者団の取材に、会合時のファビウス外相の日程に関し「平和記念公園で犠牲者を追悼し、原爆資料館を訪れる」と言及した。一方、市が要望している伊勢志摩サミットに合わせたオランド大統領の広島訪問は「サミットのプログラムや他国の情報が分からず、まだ言えない」と話した。
この日、ダナ大使は県庁で湯崎英彦知事とも意見交換。湯崎知事は「広島で何が起きたかを知ってほしい。瀬戸内の景観や食の魅力にも触れてもらえれば」と外相の訪問に期待を寄せた。廿日市市の宮島も視察した。14日は原爆慰霊碑に献花し、原爆資料館を見学する。
市によると、各国大使館の合同視察も検討されているという。(水川恭輔、松本恭治)
(2016年1月14日朝刊掲載)