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山口県内から辺野古 砕石の搬出反対 17日 住民団体発足

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設に向けた沖縄県名護市辺野古沿岸部の埋め立て工事に、周南市黒髪島と防府市向島で採取された砕石が使われる可能性があるとして、搬出に反対する市民団体「『辺野古に土砂を送らせない!』山口のこえ」が17日、発足する。

 代表に就く大谷正穂さん(61)=下関市=によると、沖縄防衛局は工事に使う砕石や土砂2100万立方メートルのうち、県内の2カ所と福岡県の3カ所の計5カ所で砕石740万立方メートルの採取を予定する。「埋め立てに山口の島の石が使われることはほとんど知られていない。世論を盛り上げて搬出を防ぎ、新基地建設を阻止したい」と話す。

 砕石搬出は瀬戸内海では香川県・小豆島でも予定される。市民団体「環瀬戸内海会議」(岡山市北区)などが昨年5月に設立した搬出反対の全国連絡協議会とも連携する。

 発足集会は17日午後5時から、周南市銀座の市仮庁舎(旧近鉄松下百貨店)である。埋め立て予定地近くで座り込みを続ける沖縄平和運動センターの山城博治議長(63)が、現地の状況を報告する。資料代500円。事務局Tel090(4802)4787。

(2016年1月14日朝刊掲載)

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