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ミャンマーで学ぶ国際感覚 広島女学院中・高で初 生徒10人ホームステイへ 学校訪問や物資提供

 広島市中区の広島女学院中・高の生徒10人が19~23日、民主化に向けた変革が進むミャンマーの最大都市ヤンゴンを訪れ、ホームステイしながら社会情勢や文化を学ぶ。国際社会で活躍できる人材を育てる同校の海外派遣プログラムで、初の試み。(田中美千子)

 中学3年の4人と高校1年の6人。学内の選考会で約30人から選ばれた。滞在中、インターナショナルスクールや公立小を訪問。授業などを見学したり、広島の歴史を英語で紹介したりする。

 日本の民間団体が郊外に建てた学校も訪れる。事前学習で現地の窮状を知り、校内で物資の提供を呼び掛けたところ、筆記用具や鍵盤ハーモニカなどが寄せられているという。

 同校は2014年度に文部科学省のスーパーグローバルハイスクールに指定され、米国とオーストラリアだった海外派遣プログラムをアジアへも広げた。  軍事政権下の抑圧が続いたミャンマーでは今春にもアウン・サン・スー・チー氏率いる野党、国民民主連盟(NLD)の新政権が発足する。

 高校1年石塚日奈子さん(16)=南区=は「インフラ整備の進み具合を見たい。貧富の差があると学んだが、自分の目で確かめ、解消策も考えたい」と心待ちにしている。

(2016年1月14日朝刊掲載)

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