×

ニュース

海外都市と「交流宣言」へ 広島市、関係深め友好提携の方針 年内にも第1弾・サラエボ

 広島市は海外都市との交流拡大へ、新たな仕組みを検討している。連携分野を決めて交流を宣言し、実績を積んだ上で姉妹・友好都市提携を結ぶ。1998年のカナダ・モントリオールを最後に同都市を増やしていないが、提携を求める声に応えるため。

 松井一実市長は14日、市役所での小川和也駐ボスニア・ヘルツェゴビナ大使との懇談で「平和以外の分野を設けて両市長が交流を宣言し、関係が成熟したら提携を結びたい」との構想を表明。両国の外交関係開始20年に合わせ、大使から首都サラエボとの関係強化を求められたのに応え、第1弾として年内にも宣言を実現したい考えを示した。

 市の姉妹・友好都市はモントリオールのほか、米国・ホノルル、ロシア・ボルゴグラード、ドイツ・ハノーバー、中国・重慶、韓国・大邱で計6市。平和分野だけでなく経済や文化、教育などで関係を深めた都市と提携してきた経緯があるという。市国際交流課は「市民の相互理解が進み、互いのまちづくりのメリットになる。よりグローバルな付き合いをしていきたい」としている。(田中美千子)

(2016年1月15日朝刊掲載)

年別アーカイブ