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平和テーマに意見交換 県立広島高生と比の自治政府職員候補6人

 県立広島高(東広島市)の1年生が15日、フィリピンのミンダナオ島で発足する予定のバンサモロ自治政府の職員候補6人と同校で平和について英語で意見交換した。

 約240人の1年生全員が6人から話を聞いた。バンサモロ地域で40年以上紛争が続いた背景や、「一生の使命として地域の草の根的な平和活動を支援したい」という決意に耳を傾けた。

 その後別室で、近く台湾などに2週間程度留学する生徒31人と6人が平和をテーマに語り合った。「互いを理解し合わないといけない」「教育の機会が大切」など意見を出し合い、発表した。

 田村侑子さん(16)は「現地の状況に衝撃を受けた。平和な街で仲良く暮らしたいとの願いは、どの国の人も同じと実感した」と話していた。

 6人は人材育成面からバンサモロ地域の安定を支援する県と広島大の研修を受けるため滞在中。この日は校内も回り、生徒会役員選挙の様子を見学した。(新本恭子)

(2016年1月16日朝刊掲載)

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