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江田氏が引退表明 参院岡山 議長・法相歴任

 民主党最高顧問で元参院議長の江田五月氏(74)=参院岡山=が16日、岡山市北区で会見を開き、次期参院選に立候補せず、7月の今任期限りで議員を引退することを正式に表明した。

 江田氏は「世の中を前に進めるため、新しい人にバトンタッチしないといけない」と述べ、高齢を理由に第一線から退く考えを示した。今後は後継候補の応援に全力を注ぐ。

 江田氏は岡山市中区出身。東京大法学部卒業後、判事補を経て1977年の参院選全国区で初当選。その後衆院4回、参院3回の当選を果たした。社会民主連合、日本新党、新進党などを経て現在の民主党に参画。93年に科技庁長官として初入閣。参院議長、法相、環境相を歴任した。

 40年近い政治生活を振り返り「政権交代を実現できたことはうれしく思う」と話し、93年と2009年に、非自民党の政権樹立に関わったことを成果に挙げた。安倍政権について、安全保障法制や憲法改正論議など戦後70年の歩みを否定するような動きがあることに懸念を示し、「あと半年の任期が、長い政治活動の集大成。安倍政権を終わりにするために頑張りたい」と力を込めた。(永山啓一)

(2016年1月17日朝刊掲載)

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