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広島で核軍縮円卓会議 ひろしま構想 県、8事業着手へ

 広島県は25日、「国際平和拠点ひろしま構想」に基づく8事業を2012年度に取り組む方針を固めた。被爆地広島で核軍縮を話し合う円卓会議の開催に向けた準備作業や、日米の大学が手掛ける共同研究への参画などを進める。

 8事業は11年11月にまとめた構想の具体化の第1弾。円卓会議は広島から核兵器廃絶を促す手法として構想に盛り込まれた。核保有国を含む世界各国の政府高官たちが個人の立場で参加し、多国間での核軍縮交渉の実現を目指す。12年度は具体的なテーマ設定の検討や参加を呼び掛ける人の選定などを行う。

 さらに、構想策定に関わった一橋大と米スタンフォード大の共同研究に参画する。核兵器を用いたテロを防ぐための提言を目指す。

 このほか、紛争が終息した国や地域の復興を支える平和構築の専門家の育成プログラムを作成。世界各国が取り組む核軍縮の情報を集め、評価結果を発信する仕組みづくりにも着手する。

 8事業のうち、平和に関係する国際会議の誘致に向けたフォーラム開催など3事業は広島市と連携して実施する。(村田拓也)

(2012年1月26日朝刊掲載)

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