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被爆2世らの入会に力 岩国市原爆被害者の会 31日「市民活動カフェ」出展

 岩国市原爆被害者の会は、31日に同市山手町の市民会館である「市民活動カフェ」に出展する。原爆の惨状を伝えるパネルを展示。継承活動を強化するため、被爆者だけでなく、被爆2世や賛同者の入会を呼び掛ける。(増田咲子)

 市民活動カフェは、市と実行委員会が主催するイベントで、まちづくりや福祉などの計44団体が参加。日頃の取り組みを紹介する。

 市原爆被害者の会は、原爆についてのパネル約20枚を展示。会員が希望する来場者に被爆体験を話す。

 会場では、会員を募集するチラシも配布する。同会は被爆50年の1995年に結成。かつて500人を超えた会員数は現在、241人に減った。50代の1人を除き、全員が広島、長崎の被爆者だ。会員の高齢化が進む中、「真実を直接伝えたい」と、学校での語り部活動や被爆証言の映像化に取り組んでおり、協力してくれる被爆2世や賛同者の入会に力を入れることを決めた。

 同会の藤本伸雄会長(75)=同市室の木町=は「原爆の事実を後世に残すため、被爆者、被爆2世、賛同者の垣根を越えて取り組みたい」と話している。事務局長の平田定一さんTel0827(21)8419。

(2016年1月20日朝刊掲載)

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