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原民喜の詩でカレンダー 原爆文学資料 記憶遺産化を後押し 広島平和教育研

 広島県内の教職員たちでつくる広島平和教育研究所(広島市東区)は、2016年度版の「ヒロシマ平和カレンダー」を作った。市出身の被爆作家、原民喜(1905~51年)の代表的な詩を紹介している。

 A2判7枚つづり。4月から始まり、1枚に2カ月分の暦と、被爆者の苦しみを表した「水ヲ下サイ」「コレガ人間ナノデス」などの詩1、2編を収めた。民喜の詩碑や灯籠流しの写真の上に配した。表紙には民喜の経歴を、その裏面には生家、被爆地点などを地図付きで解説している。

 民喜の手帳などの原爆文学資料を、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の記憶遺産に登録する運動を後押ししようと題材に選んだ。3千部を印刷し、県内の希望する学校に無料で配る。一般には1200円(税込み)で販売するが、2月10日までに予約すれば千円。発売元の県教育用品Tel082(262)5785。(水川恭輔)

(2016年1月21日朝刊掲載)

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