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座り込み「北朝鮮けしからん」 広島の平和公園で被爆者ら

 北朝鮮の「水爆実験」実施発表を受け、被爆者たちは7日、広島市中区の平和記念公園で抗議の座り込みをした。

 広島県被団協(坪井直理事長)や連合広島などでつくる核兵器廃絶広島平和連絡会議の約90人は、原爆慰霊碑に向かって右側で午後0時15分から30分間、「ヒロシマからすべての核実験に強く抗議する」と書いた横断幕を掲げた。坪井理事長はあいさつで、「けしからん。武力で平和を勝ち取れるわけはない」と語気を強めた。

 もう一つの県被団協(佐久間邦彦理事長)と県原水協の約50人も同じ時間帯、原爆慰霊碑に向かって左側で座り込んだ。佐久間理事長は核兵器禁止条約の交渉開始を求める署名活動に触れ「核兵器をなくそうとする世界の動きに真っ向から逆行する」と非難した。北朝鮮に対し、核兵器開発計画の放棄や、非核化に向けた日韓などとの話し合いを求める決議文を参加者全員で採択。終了後、北朝鮮の国連代表部に電子メールで送った。(水川恭輔)

(2016年1月8日朝刊掲載)

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