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「鳩子の湯」50万人突破 山口県上関 オープン4年余り

 上関町室津の温浴施設「上関海峡温泉 鳩子の湯」の入浴者数が24日、50万人を突破した。50万人目となった下松市東陽の飲食業藤岡寿美江さん(75)に、柏原重海町長が花束と50回分の入浴券などの記念品を贈った。

 月2、3回の頻度で利用するという藤岡さん。この日は知人と2人で訪れた。「従業員が親切な上、ゆっくりできるのが魅力。選ばれてびっくりした」と頬を緩めていた。

 施設は、町が中国電力上関原発建設計画に伴う国の原発関連交付金を活用して整備し、2011年12月にオープン。入浴者数は年間目標の7万人を毎年大きく上回り、近くに道の駅「上関海峡」が開業した14年度は最多の12万5800人の入浴利用があった。

 原発計画の凍結状態が続く中、同町は原発財源に依存しないまちづくりを模索する。柏原町長は「道の駅ができ、相乗効果が生まれている。観光の町として定着すれば」と話した。(井上龍太郎)

(2016年1月25日朝刊掲載)

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