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エネルギー 在り方探る 中区で討論

 原発や暮らしの在り方を考える「みんなのエネルギー・環境会議 広島」が29日、広島市中区の中国新聞ホールであった。専門家や自治体、企業の関係者、環境活動家たちがエネルギー政策などを議論し、約500人が耳を傾けた。

 原発をテーマにした討論には6人が登壇。環境エネルギー政策研究所(東京)の飯田哲也所長が「原発に代わる自然エネルギーは現実化しつつある」とし、脱原発を訴えた。一方、国際環境経済研究所(同)の沢昭裕所長は「国内の発電量の3割を占める原子力を置き換えるのは簡単ではない」と強調した。

 エネルギー問題を意識した暮らしを考える討論は、県内で自然エネルギーを使った生活や活動を実践する若い世代が中心になって話し合った。

 まきを燃料にした環境に優しいストーブなどを積極的に使う府中市のグラフィックデザイナー石岡真由海さん(44)は「都市部の人も、電力消費者として原発問題に声を上げてほしい」と呼び掛けた。(藤村潤平)

(2012年1月30日朝刊掲載)

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