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『フクシマとヒロシマ』 原発事故対応プロジェクト 新年度に原医研 研究公募し助成

 広島大原爆放射線医科学研究所(原医研)は新年度、「福島原発事故対応緊急プロジェクト」を実施する。全国から研究課題を募集し、原医研のデータや施設を使った共同研究で復興支援の一翼を担う。

 主要テーマは低線量放射線の影響、内部被曝(ひばく)の診断・治療法の開発、放射線防護剤の開発の三つとし、それぞれのテーマに沿った研究課題を全国の研究者から公募する。採用された研究は原医研の蓄積データや照射装置などの各種施設が使用可能で、1件につき100万円を上限に助成する。

 神谷研二所長は「幅広い研究者からの提案を待っている。学術的に課題を突き詰め、復興に役立てたい」と期待している。(小笠喜徳)

(2012年1月31日朝刊掲載)

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