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三重で原爆展開催へ 伊勢志摩サミット時期 広島市 被爆資料など展示

 広島市は三重県志摩市で5月26、27日にある主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)に合わせ、隣接する同県伊勢市で原爆展を開く方針を固めた。長崎市との共催。サミット参加者たちに原爆の悲惨さをアピールし、核兵器廃絶を働き掛ける狙いがある。

 犠牲者の遺品を含む被爆資料のほか、写真や解説文で原爆被害の実態を伝えるポスターを並べる。会期はサミット開催日を含む8日間を想定。会場は伊勢市観光文化会館で、サミット会場の志摩市賢島(かしこじま)から直線で22キロの位置にある。

 広島市は2000年の九州・沖縄サミットの際は沖縄県糸満市で、08年の北海道・洞爺湖サミットでは札幌市で原爆展を開いた。いずれも参加国・機関の首脳に来場を呼び掛ける文書を送ったが、実現していない。

 広島市は16年度当初予算案に関連費用を盛り込むとみられる。前回と同規模の400万円程度になる見通し。(田中美千子)

(2016年1月29日朝刊掲載)

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