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米軍と良い関係「感謝」 ケネディ大使、岩国初訪問

 米国のキャロライン・ケネディ駐日大使は28日、米海兵隊岩国基地の視察で岩国市を初訪問した。「岩国は日米同盟のモデル」と述べ、米軍と良好な関係を築いているとして市民に感謝の意を示した。

 在日米軍再編で岩国基地には、2017年ごろまでに米海軍厚木基地(神奈川県)から空母艦載機59機の移転が予定されている。ケネディ氏は基地内で進む受け入れ工事や、14年8月に米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)から移転したKC130空中給油機部隊を視察。米軍再編関連工事について「非常に印象深い、感銘を受ける事業」と感想を話した。

 さらに「日米同盟は地域の平和と安定、繁栄のための基軸。岩国はまさに地域社会の中のモデルであり、岩国の皆さま、福田良彦市長に感謝したい」と述べた。

 ケネディ氏は基地視察後、福田市長の案内で錦帯橋を一緒に渡り、国天然記念物「岩国のシロヘビ」の観覧所を見学した。福田市長は「大使から(日米の)絆を深めていけるよう協力したいとの話もあった。観光や教育などの分野で基地をまちづくりに生かす事業を進めるのに心強い」と話した。(野田華奈子)

(2016年1月29日朝刊掲載)

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