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被爆70年 式典を記録 広島市が冊子 当日の様子紹介

 広島市は、冊子「原爆死没者慰霊式典の記録」を作った。被爆70年の昨年に市内各地で営まれた地域や学校、職場単位の計38の式典の経緯、当日の様子などを紹介。市内の図書館や学校に配り、被爆の記憶の継承に役立ててもらう。

 式典の内訳は、爆心地に近い本川地区など地域が17、国泰寺高の前身で生徒353人が被爆死した広島一中原爆死没者慰霊祭など学校が11、市医師会など職域が3、その他7。読んだ人が参加できるよう日時や場所なども記述し、当日の写真も掲載している。

 市の被爆70年記念事業の一つ。国の補助対象となった式典を網羅した。A4判、80ページ。約62万円で千部を刷り、県内の各市町や47都道府県にも配る。市原爆被害対策部は「市の平和記念式典のほかにも数多くの式典が開かれている実態に触れ、甚大な被害をあらためて考えてもらいたい」としている。(水川恭輔)

(2016年2月3日朝刊掲載)

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