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PAC3搭載 呉を出港 海自の輸送艦 沖縄に向け 北朝鮮ミサイル

 北朝鮮による事実上の長距離弾道ミサイル発射通告を受け、防衛省は4日、航空自衛隊の地対空誘導弾パトリオット(PAC3)を積んだ海上自衛隊の輸送艦を、呉基地(呉市)から配備先の沖縄県に向けて出港させた。

 同基地を母港とする輸送艦おおすみ、くにさきの2隻。おおすみへの積載は隊員が未明から作業を開始。航空自衛隊の濃い緑色の車両約30台が次々と基地へ入った。PAC3や特殊車両などを積み込んだ後、ラッパの合図に続いて午前9時前に基地を出港した。

 くにさきの作業は午後1時すぎに始まった。夕方から積み込み作業をし、同日夜出港した。2隻とも数日中に沖縄に到着する見込みだ。

 北朝鮮は南の方角にミサイルを発射、沖縄県・先島諸島周辺の上空を通るとみられている。防衛省はPAC3を同県の宮古、石垣の両島に設置する方針で、地元との調整を進めている。(小島正和)

(2016年2月5日朝刊掲載)

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