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原発事故時のスクリーニング 島根県、14候補地選ぶ

 島根県は10日、中国電力島根原子力発電所(松江市鹿島町)で事故が起きた際、避難住民への放射性物質の付着を調べるスクリーニング会場の候補地として、県立浜山公園(出雲市)や道の駅たたらば壱番地(雲南市)など14地点を選定したと明らかにした。

 県の広域避難計画では、立地自治体の松江市を含む30キロ圏4市の約39万6千人が、県内と広島、岡山両県の61市町村に避難する。スクリーニング会場候補地は、事故時の風向きなどに応じ、県が使用を判断。安来市民が山陰自動車道を利用する場合に備え、鳥取県伯耆町の1カ所も選んだ。

 スクリーニング会場の条件について、国が2014年6月、同計画で定める避難経路周辺にあり、原発30~三十数キロ圏で十分な人員や用地を確保できる場所としたのを受け、県が検討を進めてきた。

 この日、島根、鳥取県と両県30キロ圏6市の原子力防災担当者などの連絡会議で示した。30キロ圏の米子、境港市がある鳥取県は、大山町など3市5町の計13地点を既に選定している。(秋吉正哉)

<島根県が選んだスクリーニング会場の候補地>

市町名    候補地
出雲市    県立浜山公園
       県立東部高等技術校
       道の駅キララ多伎
       市立湖陵運動公園
       佐田支所
雲南市    道の駅掛合の里
       道の駅たたらば壱番地
       吉田総合センター周辺
       さくらおろち湖周辺
       旧久野小
安来市    比田いきいき交流館周辺
       伯太支所
       中海ふれあい公園
鳥取県伯耆町 大山パーキングエリア

(2016年2月11日朝刊掲載)

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