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国際キャリア どう培う 中高生・学生に外交官ら講演 広島市中区

 外務省や国連機関などの仕事を学ぶキャリアセミナーが11日、広島市中区であった。主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)に先立って4月に市内である外相会合を前に、世界で活躍できる人材を育てようと県立広島大が主催。中高生や大学生たち約100人が参加した。

 外交官たち4人が講演した。国連訓練調査研究所(ユニタール)広島事務所に勤めるベリン・マッケンジーさん(40)は、発展途上国などの公務員の研修を受け入れる業務を紹介。「被爆から復興したヒロシマが世界に力を与えている」とし、海外から注目されている都市だと強調した。

 国際協力機構中国国際センター(JICA中国)市民参加協力課の内藤徹課長(49)は、専門分野の知識やコミュニケーション力など求められる能力を説明。英語以外に、アフリカの多くの国で公用語とされているフランス語を身に付けると有利と助言した。

 呉市の高校2年香野実紅さん(17)は「具体的な仕事内容が分かってよかった。今夏、米国に留学するのでボランティア活動などをして異国の文化を学びたい」と気持ちを高ぶらせていた。(川手寿志)

(2016年2月12日朝刊掲載)

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