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文化奨励賞に1人と1団体 ケンシン地域振興財団 広島

 広島県信用組合(広島市中区)が運営するケンシン地域振興財団は、本年度の県民文化奨励賞に、被爆ピアノの再生を手掛ける矢川ピアノ工房(広島市安佐南区)と、洋画家の高山博子さん(57)=南区=を選んだ。

 矢川ピアノ工房は、調律師の矢川光則さん(63)が1995年に設立。ピアノの修復や施設への寄贈を進める中で、原爆で被爆したピアノの再生に力を入れ、国内外で被爆ピアノの演奏会を開いている。

 高山さんはインドでの取材旅行などを通じて「大地に生きる女性」や精神世界をモチーフにした作品の制作を本格化。82年に拠点を広島に移し、インドの国立大の客員教授として日本の美意識や文化の紹介にも力を尽くしている。

 17日、中区のホテルで贈呈式があり、2人にそれぞれ盾と30万円を贈った。

(2016年2月18日朝刊掲載)

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