×

ニュース

「竹島の日」領有権強調 松江で式典 政務官 4年連続出席

 日韓両国が領有権を主張する島根県の竹島(韓国名・独島(トクト))をめぐり、県は条例で「竹島の日」と定める22日、記念式典を松江市で開いた。政府代表として出席した酒井庸行(やすゆき)内閣府政務官は「竹島はわが国固有の領土。韓国に引き続き日本の主張をしっかり伝え、粘り強く対応していく」とあいさつした。

 2005年3月の条例制定後、11回目となる式典で、政務官の出席は4年連続。国会議員12人を含む460人が参加した。

 溝口善兵衛知事は「竹島は半世紀以上、不法占拠されている。解決には政府間の話し合いが不可欠」と指摘。一方で昨年11月の日韓首脳会談に触れ「日韓関係に若干の変化も出てきた」と交渉の進展を期待した。

 漁業者でもある竹島領土権確立隠岐期成同盟会の浜田利長副会長は「竹島問題を棚上げにして設定された新日韓漁業協定の暫定水域内で漁ができない状況。安全操業を確立してほしい」と訴えた。

 竹島は政府が1905年1月に島根県への編入を閣議決定。県は同年2月22日に告示した。編入100年の05年に県が22日を「竹島の日」とする条例を制定。06年から毎年、松江市で式典を開いている。(川井直哉)

(2016年2月23日朝刊掲載)

年別アーカイブ