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血液検査 子ども無料 笠岡市、福島の避難者対象 4月から

 岡山県笠岡市は4月から、東日本大震災に伴う福島原発事故により市内へ避難してきた18歳以下の子どもの血液検査費を全額負担する。健康不安解消につなげるのが目的で、被災者からの要望に応じた。

 福島県にある同様の支援策に倣い、同市の避難者台帳に登録している1997年4月2日から2012年4月1日までに生まれた子どもが対象。検査では赤血球や白血球、血小板の数などを調べ、費用助成は年1回、18歳になった3月末までの上限5回受けられる。市民病院で対応する考え。

 昨年2月に開いた被災者との懇談会で要望があり、福島県への通院が困難な事情を考慮して支援を決めた。検査費は3歳以上6歳未満で1回6393円、6歳以上が5432円。市内で対象者は12人おり、市は予算7万円を16年度一般会計当初予算案に計上。交付要綱も策定する。

 高橋文子子育て支援課長は「健康不安解消に役立ちたい」と話している。(谷本和久)

(2016年2月25日朝刊掲載)

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