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共産、福島氏を支援へ 参院選島根・鳥取合区 野党共闘図る

 夏の参院選で導入される島根、鳥取県の合区選挙区(改選数1)で野党共闘の実現へ、共産党の両県委員会は25日、無所属で民主、社民両党が推薦する元消費者庁長官の新人、福島浩彦氏(59)と米子市で初めて面会し、候補者を福島氏に一本化する方向で、協議を進める方針を確認した。

 島根県委員会の後藤勝彦、鳥取県委員会の小村勝洋の両委員長が、福島氏と意見交換した。5野党が確認した安全保障関連法の廃止、集団的自衛権の行使を容認した閣議決定の撤回、安倍政権打倒の方針について意見が一致したという。

 終了後、小村委員長は「野党共闘と市民との連合で、自民への対抗軸となる態勢づくりを」と強調。福島氏は「野党統一候補に向けた第一歩を踏み出せた意義は大きい」と述べた。

 両県委員会は今後、他の野党の両県組織と協議して選挙協力の態勢を確認したうえで、合区選挙区で公認の新人遠藤秀和氏(38)の擁立取り下げを決める考え。その場合、遠藤氏は比例代表に回る方針という。

 島根、鳥取県の合区選挙区では、自民党は島根県選出の現職青木一彦氏(54)を公認。緒派の幸福実現党の新人国領豊太氏(34)も立候補を表明している。(川崎崇史)

(2016年2月26日朝刊掲載)

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