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再生紙卒業証書が完成 折り鶴の願い胸に巣立って 広島

 広島市立学校が今春から採用する、折り鶴再生紙で作った卒業証書が刷り上がった。3月1日の高校の卒業式から順次、卒業生たちに授与される。国内外から折り鶴に託された平和の願いを胸に、学びやを巣立ってもらう。

 19幼稚園、141小学校、64中学校の卒業証書は、色紙の微小な紙片が見られ、上部に市の折り鶴再利用のロゴマークをプレス加工で浮かび上がらせている。市教委が業者に発注。製作費は1枚当たり約300円で、従来の約1・5倍という。

 8高校は各校でつくり、校章をデザイン。広島特別支援学校(南区)と市立大(安佐南区)もそれぞれ再生紙を使う。

 平和記念公園(中区)にある原爆の子の像には年間約1千万羽の折り鶴が寄せられている。市教委学事課は「各校で折り鶴再生紙を使った意義を伝え、卒業生、卒園児には平和の願いを一層強くしてほしい」としている。(水川恭輔)

(2016年2月27日朝刊掲載)

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