×

ニュース

インドネシア交流を推進 広島大、元留学生の協会と協定

 広島大(東広島市)は1日、日本への留学経験者でつくるインドネシア元留学生協会(プルサダ)と協力協定を結んだと発表した。合わせてインドネシアの首都ジャカルタのプルサダ本部に共同のプロジェクトセンターを開設した。現地の同窓生とのネットワークを強め、留学生の確保や学生交流を進める拠点とする。

 本部は、ダルマプルサダ大の中にある。越智光夫学長が2月11日、同大を訪ねて調印。センターの開所式にも参加した。広島大職員の配置はせず、プルサダ職員の協力を得る。

 プルサダは1963年、両国の友好の懸け橋になるため設立された。同国内に15支部を設けるなど強いネットワークを広げる。

 昨年4月、プルサダ顧問のギナンジャール・カルタサスミタ氏(74)が広島大経営協議会の学外委員に就任したことがきっかけになった。さらに、前身の広島文理科大で被爆した南方特別留学生で、2013年に広島大が名誉博士号を授与したハッサン・ラハヤ氏(14年死去)は、プルサダの創設メンバーでもある。

 佐藤利行理事・副学長は「プルサダのネットワークを活用させてもらい、強みを見いだしていきたい」と話す。ダルマプルサダ大とも学生交流協定を結んだ。(新本恭子)

(2016年3月2日朝刊掲載)

年別アーカイブ