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「核廃絶へ運動強化」 静岡で原水禁・協「ビキニ」集会

 静岡県焼津市のマグロ漁船第五福竜丸が米国の水爆実験で被曝(ひばく)して62年となるビキニデーの1日、原水禁国民会議などは静岡市でビキニデー全国集会を開き、約200人が参加した。

 原水禁の川野浩一議長は、ビキニデーに加えて広島、長崎の原爆に触れ「過去を知らない者は未来を築くことはできない。この日を起点に運動を強化しよう」とあいさつした。講演した秋葉忠利・前広島市長は世界の核軍縮の動きを解説し「被爆者の生存中に核廃絶を実現するため、国際的なリーダーシップを発揮しよう」と呼び掛けた。

 「核兵器廃絶、脱原発、ヒバクシャの援護・連帯へいっそう運動を強化しよう」などとするアピールも採択した。集会に先立ち、被曝して亡くなった無線長久保山愛吉さんの墓がある焼津市の弘徳院を訪れ、約50人が焼香した。

 またこの日、日本原水協などの原水爆禁止世界大会実行委員会は焼津市でビキニデー集会を開いた。集会に先立ち、約1500人が核兵器廃絶を訴えて市内を行進した。(山本和明)

(2016年3月2日朝刊掲載)

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