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陸自ヘリ 八代飛行 2月下旬 市教委が自粛要望 ナベヅル飛来

 ナベヅルの越冬地、周南市八代の上空を2月下旬、陸上自衛隊のヘリコプターが飛行していたことが3日、分かった。市教委はツルへの悪影響を懸念し、飛行の自粛を要望した。

 市教委によると、2月25日午前8時33分ごろ、八代の野鶴監視所上空を、陸上自衛隊防府分屯地(防府市)の第13飛行隊のヘリが飛行した。直接の原因となったかは不明だが、ツル1羽が一時、その場から飛び立った。

 八代上空では1月22日にも、所属不明のヘリが飛行。今後も続けば飛来に影響する恐れがあるとして市は2月25日、同隊と航空自衛隊防府北基地(防府市)の第12飛行教育団に、飛行自粛を求める要望書を提出した。

 同隊によると通常は八代上空に入らないが、2月25日は天候が悪く、雲を避けるために飛行したという。副隊長の山本直郎3等陸佐は「要望を厳粛に受け止め、ツルに影響しないよう飛行する」と話した。(桑田勇樹)

(2016年3月4日朝刊掲載)

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