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ノルウェー議長 広島の平和公園を訪問 被害実相に触れる

 ノルウェーのオーレミク・トンメセン国会議長(59)が6日、広島市中区の平和記念公園を訪れた。原爆資料館の見学や被爆者の証言で、被害の実相に触れ「原爆を使ったことで非常に悲惨なことが起こったことを忘れてはならない」と述べた。

 松井一実市長の先導で原爆慰霊碑に献花。その後、広島平和文化センターの小溝泰義理事長の案内で原爆資料館を見学し、焦土が広がる市街地の模型や黒焦げの弁当箱などに見入った。

 広島国際会議場では被爆者の小倉桂子さん(78)=中区=が英語で体験を語り、核兵器の恐ろしさを訴えた。トンメセン議長は芳名録に「二度と起こしてはならないという明確なメッセージを持った力強い被爆体験の証言だった。深い共感と敬意を持つ」と記した。

 トンメセン議長は衆議院の招きで4日に来日。本人の希望で、初めて広島を訪れたという。

(2016年3月7日朝刊掲載)

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