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広島修学旅行 成果を文集に 千葉の八千代高 基町高と交流も

 千葉県立八千代高の2年生が、被爆者を校内に招いて証言を聞いたり、修学旅行で広島を訪れたりするなど、2年間にわたる平和学習の記念文集「いつかまた行こう広島」(A4判、カラー、58ページ)をまとめた。

 1年生の春から原爆をテーマにしたテレビ番組や映画を見たり、中国新聞社発行の高校生向け平和学習新聞「学ぼうヒロシマ」を読んだりして、原爆の被害や平和について学んできた。

 集大成とも言える昨年11月の修学旅行では、被爆者の話を聞いて「原爆の絵」を描く取り組みを続けている基町高(広島市中区)創造表現コースの生徒や教諭を招いて交流会を開催。その生徒らの案内で平和記念公園と原爆資料館も見学した。交流会などは、2年生18人のヒロシマ委員が工夫して充実させた。

 文集には、平和学習の内容をまとめた表や、「原爆の絵」の紹介、2年生364人全員の感想などを盛り込んだ。生徒は「(基町高生の)絵を間近で見させてもらった時は感動した」「原爆の知識が増え関心が高まった」「日本全体でもっと原爆のことを広め、記憶を薄れさせずに、同じあやまちを繰り返さないようにしたい」など、思いや決意をつづっている。

 担当の齊藤真理先生は「被爆者や基町高などの協力を得て、心に根付く平和学習になった。特に、被爆証言を同世代のフィルターを通して伝えると、生徒たちは強く心を揺さぶられることが実感できた」と話している。

(2016年3月7日朝刊掲載)

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