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東日本大震災 108人避難 山口県内10市町 福島県から最多66人

 5年前の東日本大震災の被災地から山口県内に避難している被災者が2月末現在、周南、岩国、柳井市など10市町に計43世帯108人いることが7日、山口県などの調べで分かった。

 昨年同期比で8世帯14人減った。10市町は同じだった。内訳は、宇部市が12世帯30人で最も多く、下関市10世帯18人▽周南市7世帯17人▽山口市4世帯13人▽岩国市1世帯5人▽柳井市1世帯2人―など。被災県別は、福島県からが66人(昨年同期比2減)宮城県26人(同4減)岩手県4人(同2減)その他12人(同6減)だった。

 県厚政課は、郷里に戻ったり、県内で転居したりした事例があったと説明。岩国市では「2世帯が県外に転居」(社会課)。周南市防災危機管理課によると、新たに避難者と分かった世帯があり、1人増となった。

 現在、避難者への支援は、県が8月末を期限に県営住宅の家賃免除を実施。現在、岩国、下関市の2世帯8人が利用している。10市町では現在、独自の支援はしていないという。(佐藤正明)

<県内の避難者受け入れ状況の推移>

      福島県 宮城県 岩手県 その他 計
2012年 84  65  4   49  202
  13年 83  45  6   29  163
  14年 86  34  6   22  148
  15年 68  30  6   18  122
  16年 66  26  4   12  108

(県調べ、2月末現在)

(2016年3月8日朝刊掲載)

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