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厳島神社が2位 日本人に人気の世界遺産 楽天調査 原爆ドーム8位

 旅行予約サイトを運営する楽天トラベル(東京)が8日まとめた日本人に人気のある国内の世界遺産ランキングで、「厳島神社」(廿日市市宮島町)が2位、「原爆ドーム」(広島市中区)が8位になった。いずれも12月に世界遺産登録から20年を迎える。関係者に「国内外への発信強化の追い風になる」との期待が広がった。

 メールマガジンを使った初のアンケートで、世界遺産19カ所から1カ所を選ぶ方式。回答した3876人のうち1割弱の337人が厳島神社を選んだ。「潮の満ち引きが神秘的」などのコメントが寄せられたという。楽天トラベルは、社殿や回廊が海に浮かぶ満潮時と、大鳥居まで干潟が広がる干潮時の二つの景色を楽しめる点が人気を集めたと分析する。

 宮島観光協会の飯田勝彦専務理事は「自然や古い通りも残る宮島ファンをさらに増やすきっかけになれば」と期待した。

 原爆ドームを選んだのは156人。厳島神社と合わせた世界遺産20年の観光キャンペーンに取り組む実行委員会事務局を担う広島市観光政策部は「二つの世界遺産がある広島の強みを生かしたい」とした。

 1位は「古都京都の文化財」(京都府など)、3位は「姫路城」(兵庫県)。中国地方では、萩市の5施設を含む「明治日本の産業革命遺産」が17位、大田市の「石見銀山遺跡」が18位だった。(山瀬隆弘)

(2016年3月9日朝刊掲載)

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