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ポスターまた回収 広島外相会合 地図に北方領土なし

 主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)を前に広島市内で4月10、11両日にある外相会合のPRポスターとチラシについて、外務省から「掲載されている日本地図に北方領土がない」との指摘を受け、広島県や市などでつくる支援推進協議会が回収を進めていることが8日、分かった。イタリア国旗の色の間違いを理由にした回収に続き、2度目となる。

 協議会は、ポスター2千枚とチラシ2万枚のデザインを業者に発注。印刷して2月5日に公表後、国旗の間違いが11日に発覚し、修正して刷り直した。再配布後、外務省の職員から北方領土がないと指摘を受けたという。

 協議会事務局の市は「広島の位置を示すための地図として載せ、細部まで意識していなかった」と説明。外務省伊勢志摩サミット・広島外相会合準備事務局は、最初の印刷前にデザインを確認した際に気付かなかったとし、「今後は十分確認する」とした。

 市によると、もともと会合1カ月前の今月10日から交通の呼び掛けを加えた新デザインのポスターとチラシに差し替える予定があり、回収を前倒しした。新デザインに地図はないという。(水川恭輔)

(2016年3月9日朝刊掲載)

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