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デンマーク議長 広島の平和公園初訪問 「悲しみ 実感できた」

 デンマークのピア・ケアスゴー国会議長(69)が11日、広島市中区の平和記念公園を初めて訪れた。原爆資料館を見学するなどし、核兵器による被害の実態に理解を深めた。

 広島平和文化センターの小溝泰義理事長の案内で資料館を巡った。壊滅した市中心部の模型の前では、建物疎開作業に動員された数多くの学徒の被害について聴いた。黒焦げの弁当箱や破れた衣服にも見入っていた。

 原爆慰霊碑に花をささげた後、「原爆投下を歴史として知ってはいたが、訪問して悲しみを実感できた。二度と繰り返さないため、ヒロシマを忘れてはいけないと母国で伝えたい」と述べた。日本の国会制度の視察で8日に来日していた。(水川恭輔)

(2016年3月12日朝刊掲載)

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