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原民喜の功績しのぶ 広島市中区で「碑前祭」

 広島市出身の被爆作家原民喜(1905~51年)の「碑前祭」が12日、中区の合人社ウェンディひと・まちプラザであった。民喜を顕彰する広島花幻忌の会が主催し、約100人が功績をしのんだ。

 安芸区出身で民喜を敬愛する映像作家宮岡秀行さん(48)=京都市=が自作の3作品を上映。そのうち「夏の花」は、被爆直後の民喜の足取りを現代の広島の街の映像で切り取る。宮岡さんは「物事を正確に捉える民喜の視点に影響を受けた」と語った。

 碑前祭は毎年、民喜の命日(3月13日)にちなんで開く。冒頭、参加者は民喜の遺影に向かって黙とうをささげ、花を手向けた。(石井雄一)

(2016年3月13日朝刊掲載)

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