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社説・コラム

『ひと交差点』 広島市の市民団体「まち物語制作委員会」の新沢孝重代表 アニメ制作 福島伝える

 「福島が忘れ去られようとしていることに危機感を抱いている」と話すのは、広島市の市民団体「まち物語制作委員会」の新沢孝重代表(81)=安佐北区可部町。東日本大震災の被災者の経験を基にアニメ「無念」を制作し、中区で10日夜に上映会を開いた。

 福島の民話を紙芝居にする活動が原点。知り合った被災者の体験も少しずつ、紙芝居にしてきた。「消防団員の苦悩や、原発事故の影響による農作物の風評被害など、福島の人々の無念を感じてほしい」と力を込める。

 大震災から5年の節目に完成。自主上映会の開催を呼び掛ける。「被災地の現実を次世代に伝えたい」(栾暁雨)

(2016年3月12日朝刊掲載)

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