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坪井さんの人生 生徒が冊子に 盈進中高生 被団協を訪問 福山

 福山市の盈進中高生が県被団協の坪井直理事長(90)の人生を冊子にまとめる取り組みを進めている。13日、生徒14人が広島市中区の被団協事務所に坪井理事長を訪ね、被爆体験や核兵器廃絶への思いに耳を傾けた。

 坪井理事長は被爆による健康被害が今なお続く現実を説明。「命を奪い合う戦争はばかげている。1発で数十万人が死ぬ核兵器はもってのほか」と強調した。結婚時に「被爆者だから」と強く反対されたことにも触れた。

 昨年8月に市内であった日本被団協の集会に同高2年の橋本瀬奈さん(17)が出席したのが縁で編集を企画した。橋本さんは「被爆の事実をしっかりと継承するのが私たちの役目」と話していた。夏をめどに仕上げる予定。(菊本孟)

(2016年3月14日朝刊掲載)

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