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大津地裁決定 考慮を求める 島根3号機訴訟で原告

 中国電力島根原子力発電所(松江市鹿島町)で建設中の3号機について、20都道府県の住民428人でつくる原告団が、国や中電に運転差し止めなどを求めた訴訟の第10回口頭弁論が14日、松江地裁であった。

 原告側は意見陳述で、大津地裁による高浜原発3、4号機(福井県)の運転差し止め仮処分決定を「極めて妥当な判決」と評価。「電力会社が安全性を立証する責任があるとしたもので、国もまた同じ重い責任を負う」と主張した。さらに「同じ視点から審理判断してほしい」と裁判所に求めた。

 中電側は、3号機の状況に「変わりはない」とした上で、原発の南約2・5キロを東西に走る宍道断層の長さを22キロから25キロに変更したことなどを報告した。次回口頭弁論は6月6日。

(2016年3月15日朝刊掲載)

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